60年代のヴィンテージ、
YAMAHA No.80です。
YAMAHAがまだギター製作を試行錯誤していた時代のギターです。
近年の体系化されたクラシックギターと違い個性的な形と音色です。
No.80はトップがスプルース単板で、サイドバックはメイプル合板。大きく乾いた音がします。
メイプル合板サイド&バックは、実はとても評価が高いです。
ただの「合板」ではなく、当時のヤマハがかなり良質な材と接着・成型技術を使っていた時代なんで。合板”といっても、外層に選別された高級メイプル材(虎杢入りのものもあり)を使っています。内層も音響特性を考慮した木材で、音の伝達性を落とさないように貼り合わせられていました。当時のヤマハはピアノ製造で培った高精度な熱圧成型技術をギターにも応用。そのため「合板でも鳴る」「経年しても板鳴りが出る」と評判です。特にNo.80クラス以上のモデルは職人の手仕上げが多く、量産合板より格段に音響的です。メイプルは明るく、アタックがくっきり出る材。クラシックギターでは珍しい材ですが、ボサノヴァや軽いタッチの演奏では輪郭のはっきりした乾いた響きが出やすいです。「合板=こもる」と言われるギターでも、No.80のメイプル合板はむしろキラっと抜けるトーンを持っています。
私はクラシックギター曲ではなく、ジャズやボサノヴァなどをプレイするため。一般的なローズウッドではなくメイプルをサイドバックに使っていたこの年代のヤマハが好きで。no.80、no.100、no.300と複数所有しておりましたが。
この度、機材整理のため一本コレクションを手放すことにしました。
トップにウェザーチェック。全体に傷がありますが、写真から伝わる様に年代を考えたらとても綺麗な状態を保ってます。割れ等一切ありません。
メープルの虎目が確認出来ます
●トップ単板 サイドバックはメープル合板
●スケール 647㎜
●弦高 12f 6弦約3.0mm 1弦約2.5mm
●ネック 非常に良好です。
●ペグ 純正 普通に効きます
※プレイスタイルから弦高低めに設定してます。
※写真の通りサドル残りまだまだあります。
※出品にあたり、フレット磨き、レモンオイルによる指板クリーニング済み。
※弦はダダリオのプロアルテノーマルテンション(赤ラベル)に新品張り替えました
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