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巨匠 中村直人 「リラ」肉筆 ガッシュの出品です。真作保証致します。
(万が一、「真作」でないことが判明した場合は返品を申し受け致します。)
美術愛好家の方が大切にされてきた逸品で、作品は大変綺麗な状態の美品です。
画像の人物部分の白く見える部分は撮影時の光の反射です。
額には傷があります。
サイズ
額 縦 約44cm 横 約37.2cm 厚さ 約5.2cm
作品 縦 約21.5cm 横 約14.5cm(額上から計測)
■中村直人の傑作の証であり好んで使ったのは不透明水彩絵具グアッシュでした。中村直人は厚塗りに適したグアッシュの特性を活かし、描いては紙を丸め、その上からまた絵具を塗り重ねていき、わざとひび割れを起こして下の色を覗かせるという、唯一無二の独自の技法を編み出します。それによって生まれた奥深い絵肌が功を奏し、1953年、パリの画廊で開いた個展は大変な評判となり、地元の新聞で「ナオンド・ナカムラはパリを征服しにやってきた」と絶賛されることとなりました。 ■パリで彫刻家から洋画家に転身し、フランスで認められた人物画の巨匠、中村直人。1905年(明治38年)長野県出身の画伯は、山本鼎の紹介により彫刻家の内田白嶺に師事し、'26年日本美術院展で初入選を果たし彫刻家としてデビューしました。そして、'30年の院展で日本美術院賞を受賞し、'36年横山大観に認められ31歳の若さで院展彫刻部同人に推挙されて審査員を務め、'39年には聖戦美術展で陸軍大臣賞を受賞するなど、木彫家として確固たる地位を築きました。戦後は新日本美術会の創立に参加し、彫刻部会員や審査員となったほか、院展、読売アンデパンダン展などで活躍を続けていました。しかし、藤田嗣治からの熱心な誘いにより渡仏を決心すると日本での実績を全て捨て、木彫の巨匠・平櫛田中らに見送られ、'52年にフランスへ渡りました。パリでは藤田が斡旋する筈だった彫刻の仕事がこないため、日々の暮らしにも困窮するようになりましたが、翌年からグワッシュによる制作を始めたことが切欠となり、計らずとも洋画家に転じることになりました。ホテル住まいのときに知り合った外国人に勧められて、アンドレ・ヴェーユ画廊で開催した個展が当地で高く評価され、主要な一流紙がトップで紹介するなどフランス中で予想外の大反響を呼びました。
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